先進レーザープラズマ科学

担当:余語覚文、Reza Mirfayzi

「ニュークリア フォトニクス」- 非破壊検査から宇宙の謎まで –

阪大の誇る世界最高出力のレーザー施設LFEXを用いて、様々な研究を展開しています。

高出力のレーザーを物質に集中させることで、中性子と呼ばれる粒子を発生することができます。我々はこれまでに、1センチ以下のコンパクトな中性子発生源を開発することに成功しました。これは、原子炉などの従来の中性子源に比べて極めて小さく、安全性も高いので、老朽化したインフラの非破壊検査に応用する研究を推進しています。

また、高出力レーザーのつくる極限環境は、超新星爆発や中性子星などの宇宙現象を、実験室において模擬することができます。実験と理論シミュレーションを通じて、高エネルギー宇宙線の起源の解明や、太古の銀河系で存在し、現在では失われた元素を復活させるなど、チャレンジングな研究を遂行していきます。

所属する学生は、LFEXを用いたレーザー実験への参加や、保有するスーパーコンピュータによる計算シミュレーションを通じて、高度な知見を身につけられます。 研究室には、外国人の教員や留学生が在籍しており、日本にいながら国際的な環境を経験できます。外国の機関との共同研究に学生が参加することもできます。

ニュークリアフォトニクスグループサイト

研究内容